zakuraでは12月3日(土)~12月5日(月)まで山﨑慧一郎による写真展『廻廊にて』を開催いたします。
今年2月「ロカンタンに捧ぐ」展を開催した山﨑が再びzakuraで展示をします。
独学で写真を学んだ後、ライフワークとして写真を撮り続けている山﨑。
今回も現物主義、秘密主義を旨とし独自の目線や思想で切り取られた潔い写真が会場に並びます。写真と是非ゆっくり対峙してください。そして山﨑の訴える廻廊で迷ったり、悩んだり、閃いたりと各々体験していただけたら幸いです。
皆様のご来場お待ちしております。
山﨑慧一郎写真展 『廻廊にて』
会期:12/3(sat)~12/5(mon)
時間:11:00~21:00(最終日は18:00まで)
会場:zakura〒150-0033 東京都渋谷区桜丘町14-5-103
問い合わせ:info@zakura.tokyo
< 個展によせて>
認識とは目の前にあるものの一面を抽出して言語の枠組みに嵌め込む行為であり、何ひとつ切り落とされない、損なわれない形で対象を捉えることは誰にもできません。私たちに知ることができるのは対象に紐づけられたしるしであるにすぎず、その不十分な、かりそめの認識を頼りに私たちはコミュニケーションを交わし、日常を送ります。
知るためには単純化しなければならないが、単純化すれば認識は本質を外れていく。本質を見据えようとすれば単純化は許されず、単純化されないものは知ることができない。両者はトレードオフの関係にあります。写真を撮ることはフレームの外側にものを捨て去る行為ですから、こうした問題に対する優れた思考モデルとなります。
可視から不可視へ。深く暗く、無限に層をなす迷宮の底は生身の人間がたどり着くことのできる場所ではありませんが、同時に人間だけの場所、作家がその本分として目指すべき場所だと考えています。
< プロフィール >
山﨑慧一郎
1979年生まれ。國學院大學文学部哲学科卒。
記号と認識をめぐる観点から2013年頃より写真を独学。小さなモノクロプリントを中心に制作している。現物主義、秘密主義を旨とし、プリント以外の形で作品を公開しない。
2020年11月 個展「無言歌」(ナダール:南青山)
2022年2月 個展「ロカンタンに捧ぐ」(zakura:渋谷)
<web>
コメント